>>359
ロシアのキリスト教異端といえば
去勢派と並んで有名なのがフルイストゥイ派(鞭打派)だな
神の救済を得るには自分で自分を傷つけなければならないといって
鞭打ちを課するというマゾだかサドだかわからん教義…と書くと
アホみたいだが、フランスの青髭ジル・ド・レエみたいに
神を見たいがゆえに罪を犯すというような奴もいたわけで
人間心理の奇妙な逆説をよく示している
たしか澁澤龍彦の『秘密結社の手帖』に詳しく書かれてた筈
あとまあロシアでは正教会から異端扱いされた宗派は
ラスコーリニキ(分離派)と総称されるらしいが
ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフの名前も
これに由来する……というか実際ロシアで『罪と罰』のモデルになった
事件があって犯人は分離派の信者だったとかなんとか
元巨人じゃなくてロシア文学者の方の江川卓だったかが
『カラマーゾフの兄弟』のスメルジャコフは作中で去勢派ではないか
と思われる描写があったとかなんとか述べていたような気もする
日本じゃあんまりおどろおどろしいイメージの異端って少ないけど
ひそかに立川流とか大本教も幻想入りしてんのかなあ
キリスト教異端(ロシアの去勢派・鞭打派・ラスコーリニキ・大本教)
比較宗教・哲学 › 一神教vs多神教
西洋神話・宗教 › キリスト教
ロシア正教の異端諸派。スコプツィ(去勢派・情欲を断ち切るため自ら去勢・女性は乳房を切除)。フリスティ(鞭打派・忘我状態で鞭打ちながら踊る・キリスト降臨を体験)。ラスコーリニキ(旧礼派・ニコン改革に反対・分裂した正教会保守派)。日本の大本教との比較(神道系新宗教の異端性)。「正統」を決めるのは権力であるという宗教社会学的論点。
◆ 其の七(スレ7)>>368–372
>>368
立川流はともかく大本教は現役だと思うぞ。80年代にお家騒動あったりして割とガタガタだけど。
たぶん古今東西どこもそうなんだろうが、異端認定→弾圧って多分に政治的背景があったりするからなぁ。
日本だと奈良時代の行基とか鎌倉時代の法然・親鸞とか。近代以降の新宗教も幾つかはそれでやられてるし。
まぁ中には本当にやばいカルトもあるから、その辺の匙加減が難しいんだよね……
立川流はともかく大本教は現役だと思うぞ。80年代にお家騒動あったりして割とガタガタだけど。
たぶん古今東西どこもそうなんだろうが、異端認定→弾圧って多分に政治的背景があったりするからなぁ。
日本だと奈良時代の行基とか鎌倉時代の法然・親鸞とか。近代以降の新宗教も幾つかはそれでやられてるし。
まぁ中には本当にやばいカルトもあるから、その辺の匙加減が難しいんだよね……
>>368
ラスコーリニキについては卒論の関係で大分調べたよ。主にベスパポーフツィ(無司祭派)について
分離派はいわゆるコンスタンティノープル信条を否定し、あらゆる権力を悪魔の手先と信じている
もうすぐ終末が来ると本気で信じていて、ロシア革命を前にして信仰を守るためにあちことに逃げていった
彼らは火刑に処されても十字を二本指で切ったとかそういうモーレツな人々の集まりでね
信者は基本的に司祭がいなくて、おまけに信者は教会で寝泊りしてるから人々の結束は馬鹿に固くなる
ソ連末期に「黒い大佐」として名を馳せたファシストのヴィクトル・イマントビ○チ・アルクスニスも
このラスコーリニキの信者で、信条を曲げないという反骨精神のために何度も暗殺されかかった
この人は爺さんも強制収容所で死んでいるので、分離派の思考は相当カルト的だと思う
だからドストエフスキーはいやらしいんだよ。カルト的な分離派の思考を逆手に取っている
高利貸しの婆さんを殺させることで「神なんかいねーよプゲラw」という主張を展開した
ロシア人の病理現象である狂信的な救済願望を心から馬鹿にしていなきゃあんな話は書けん
ラスコーリニキについては卒論の関係で大分調べたよ。主にベスパポーフツィ(無司祭派)について
分離派はいわゆるコンスタンティノープル信条を否定し、あらゆる権力を悪魔の手先と信じている
もうすぐ終末が来ると本気で信じていて、ロシア革命を前にして信仰を守るためにあちことに逃げていった
彼らは火刑に処されても十字を二本指で切ったとかそういうモーレツな人々の集まりでね
信者は基本的に司祭がいなくて、おまけに信者は教会で寝泊りしてるから人々の結束は馬鹿に固くなる
ソ連末期に「黒い大佐」として名を馳せたファシストのヴィクトル・イマントビ○チ・アルクスニスも
このラスコーリニキの信者で、信条を曲げないという反骨精神のために何度も暗殺されかかった
この人は爺さんも強制収容所で死んでいるので、分離派の思考は相当カルト的だと思う
だからドストエフスキーはいやらしいんだよ。カルト的な分離派の思考を逆手に取っている
高利貸しの婆さんを殺させることで「神なんかいねーよプゲラw」という主張を展開した
ロシア人の病理現象である狂信的な救済願望を心から馬鹿にしていなきゃあんな話は書けん
もっとも晩年のドストエフスキーは毎日のように教会に通い詰めて
お祈りの時は一番早く来て一番最後に帰ってたとか随分信心深かったらしい
まあこのおっさんは前半生では当時の西欧流の近代思想を信じてたら
帝政ロシアの革命派弾圧に連座してシベリア送りにされて
死刑から生還して結局キリスト教に回心したという話だから
彼も神が見たいがために罪深さを追求してしまうという逆説の人なのかも
関係ねえけど『カラマーゾフの兄弟 完結編』は幻想郷なら読めるのかなあ
夏目漱石の『明暗』なら筆者の死後数十年も経って完結編が書かれたけど
お祈りの時は一番早く来て一番最後に帰ってたとか随分信心深かったらしい
まあこのおっさんは前半生では当時の西欧流の近代思想を信じてたら
帝政ロシアの革命派弾圧に連座してシベリア送りにされて
死刑から生還して結局キリスト教に回心したという話だから
彼も神が見たいがために罪深さを追求してしまうという逆説の人なのかも
関係ねえけど『カラマーゾフの兄弟 完結編』は幻想郷なら読めるのかなあ
夏目漱石の『明暗』なら筆者の死後数十年も経って完結編が書かれたけど
日本で異端の宗教というと日蓮宗から弾かれたかなりの勢力の異端があるけど
日蓮自体もかなりの異端だわな 手段である読経自体に信力を付加したり
何回も島流しにされたり 「自分と意見を異にするものは必ず論破すべきである」とか
過激なことを言っちゃったり
どんな宗教も存命の人物を神格化してしまうと教祖が死んだ時に滅茶苦茶になってしまうとは
よく言われますがさてさて……
日蓮自体もかなりの異端だわな 手段である読経自体に信力を付加したり
何回も島流しにされたり 「自分と意見を異にするものは必ず論破すべきである」とか
過激なことを言っちゃったり
どんな宗教も存命の人物を神格化してしまうと教祖が死んだ時に滅茶苦茶になってしまうとは
よく言われますがさてさて……
◆ 其の十七(スレ17)>>156–165
まったく不勉強な奴らだよな
名前からして白蓮の宗派は白蓮教に決まってんじゃんな
名前からして白蓮の宗派は白蓮教に決まってんじゃんな
勘違いの上に偏見だらけの的外れにも程がある難癖付けだから始末に負えない
天皇機関説批判してた自称愛国主義者を彷彿とさせる
(天皇は国家の一機関→天皇陛下を機関銃に喩えるとは何事か!?国賊めッ!)
天皇機関説批判してた自称愛国主義者を彷彿とさせる
(天皇は国家の一機関→天皇陛下を機関銃に喩えるとは何事か!?国賊めッ!)
白蓮教は確かにカルトだがなw
まあ弥勒信仰は仏教版先年王国思想なんだから当然だが
それをいえば終末論や末法思想による革命を説く宗教がカルトなら
ほとんどの宗教はもとよりカルトの要素を孕んでることになる
古代宗教でも北欧神話じゃラグナロクとかインド神話じゃ乳海攪拌とか
世界の破壊まで描かれてるからなあ
まあ弥勒信仰は仏教版先年王国思想なんだから当然だが
それをいえば終末論や末法思想による革命を説く宗教がカルトなら
ほとんどの宗教はもとよりカルトの要素を孕んでることになる
古代宗教でも北欧神話じゃラグナロクとかインド神話じゃ乳海攪拌とか
世界の破壊まで描かれてるからなあ
日本神話は終末がないどころか
永遠に続くと約束されている(天壌無窮)珍しい神話だと聞いたな
他にはこういう神話はないものかね
永遠に続くと約束されている(天壌無窮)珍しい神話だと聞いたな
他にはこういう神話はないものかね
日本神話でも「世界の死と再生」みたいなモチーフはあるんだが
それがノアの箱船とか乳海攪拌みたいな話ではなく
「太陽神が機嫌を損ねて世界が暗黒→女神がストリップして解決」だからなあw
それがノアの箱船とか乳海攪拌みたいな話ではなく
「太陽神が機嫌を損ねて世界が暗黒→女神がストリップして解決」だからなあw
真言宗と日蓮宗をごっちゃにしたら双方からキレられても知らんでてなもんやな
マヤ暦にしても別に今の暦が終わったらまた新しい暦って見解が主流のようだが
中国神話も別に終末論とか無かったような気がする
マヤ暦にしても別に今の暦が終わったらまた新しい暦って見解が主流のようだが
中国神話も別に終末論とか無かったような気がする
中華文化圏だと
儒教の「天命による易姓革命」は宗教ではなく政治思想っぽいけど
三国志に出てくる太平道とか五斗米道は終末論カルトっぽいな
白蓮教は元朝末期の異民族王朝打倒運動と一体化して
明朝も最初はその流れから生まれたわけだが
清朝末期に孫文らが唱えた「滅満興漢」のもその流れに重なる気が
儒教の「天命による易姓革命」は宗教ではなく政治思想っぽいけど
三国志に出てくる太平道とか五斗米道は終末論カルトっぽいな
白蓮教は元朝末期の異民族王朝打倒運動と一体化して
明朝も最初はその流れから生まれたわけだが
清朝末期に孫文らが唱えた「滅満興漢」のもその流れに重なる気が
中華であったはずの漢民族の王朝である宋が異民族(金・モンゴル)に打倒されたせいで
従来の儒教的世界観による「中華」の正統性というものを喪失してしまったのが原因じゃないかなぁ
だから白蓮教とか太平天国みたく弥勒信仰ないしキリスト教を取り込んで構図を引き直す必要があった
清を倒した辛亥革命にしても、単なる易姓革命ではなく民族主義・西洋的近代主義の論理を借りた、
前近代の革命とは異なる思想背景を持っていたわけだし
現在の中国にしても儒教ではなく共産主義による革命を目指した結果と言える
(中国の伝統的価値観を徹底的に排除しようとした文化大革命などはその延長線)
従来の儒教的世界観による「中華」の正統性というものを喪失してしまったのが原因じゃないかなぁ
だから白蓮教とか太平天国みたく弥勒信仰ないしキリスト教を取り込んで構図を引き直す必要があった
清を倒した辛亥革命にしても、単なる易姓革命ではなく民族主義・西洋的近代主義の論理を借りた、
前近代の革命とは異なる思想背景を持っていたわけだし
現在の中国にしても儒教ではなく共産主義による革命を目指した結果と言える
(中国の伝統的価値観を徹底的に排除しようとした文化大革命などはその延長線)
文革やポル=ポト、あるいはニューエイジ活動家によるマヤ暦の珍解釈とか見ると、
よほど近代の価値観と、科学がもたらした現代文明が憎くてたまらないようだ
オウムとかもこの類だし
「第二次大戦をもたらしたのは、反近代の空想的力主義」という歴史観がある
(帝国海軍きっての理性派テクノクラート・大井篤海上護衛総隊参謀の説)
じっさい、ナチズムやマルキシズム、神国日本主義などはロクな結果を残していない
近代主義が完璧ではないことは大井でさえ認めているが、アンチ・テーゼなり対案としては、
あまりにも浅薄かつ危険な独善でダメというのが彼の評価で、自分もそう思う
民話や伝承、古い時代の生活様式などはこのスレにいる以上、自分は当然大好きだが、
上述の様な思想全般は、父祖たちの残してくれた物語を冒涜しているようで好きになれない
よほど近代の価値観と、科学がもたらした現代文明が憎くてたまらないようだ
オウムとかもこの類だし
「第二次大戦をもたらしたのは、反近代の空想的力主義」という歴史観がある
(帝国海軍きっての理性派テクノクラート・大井篤海上護衛総隊参謀の説)
じっさい、ナチズムやマルキシズム、神国日本主義などはロクな結果を残していない
近代主義が完璧ではないことは大井でさえ認めているが、アンチ・テーゼなり対案としては、
あまりにも浅薄かつ危険な独善でダメというのが彼の評価で、自分もそう思う
民話や伝承、古い時代の生活様式などはこのスレにいる以上、自分は当然大好きだが、
上述の様な思想全般は、父祖たちの残してくれた物語を冒涜しているようで好きになれない